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保護者のクレームにおびえる小学校教員の心を救いたい

小学校の先生が、保護者のクレームにおびえていると、学校で質の高い教育を行うことはできません。

 

しかし、保護者のクレームにおびえる小学校教員は増えています。

必要以上に教員の失態を報道するマスコミ、「ブラック校則」と言われるように、昔からあった学校独自の風習や文化への誹謗中傷。

 

先生や学校を責める風潮が広がってしまっています―。

「学校はこうあるべきだ」、「先生に○○をしてほしい」と、保護者の価値観が多様化し、現場は混乱しているのです。

 

子どもが、学校で、くずついたり、反発をして、トラブルを起こすことは理解できるでしょう。

 

しかし、今は保護者がトラブルを起こすことも少なくはありません。

ちょっと昔なら、保護者がトラブルを学校に持ち込むなど、学校では考えられなかったことです。

もともと多忙である小学校の先生は、さらに苦しむことになっています。

小学校教員の心と現状

小学校の先生

・行事の班が決まらない。班の決め方でクレームが来ないかな。

・宿題の出し方はこれでいいかな?何か保護者から要求されないかな。

・気になるあの子に生徒指導したけど、保護者から問い合わせがくるかなぁ。

私自身も、保護者のクレームにおびえ、悩みました。

日々の教育活動の中で、何か問題が起きたら、保護者からの問い合わせがあってもいいように、頭の中であらかじめ返答を考えてはいます。

 

しかし、不安でたまりません。

保護者が納得してくれなかったら、どうしよう。高圧的にクレームを言われたら、どうしよう。

 

考えれば考えるほど、弱気になります。

そして、次の日から、なるべく保護者からクレームが来ないように、来ないようにと、担任は慎重に行動しようとし始めます。

 

すると、担任が、ノートの点検やテストの採点をするときにも影響が出てきます。

「細かいミスだけど、ここは〇(丸)にしておこうか・・いや、×の方がいいのかな・・。」

結局、ノートのチェックやテストの採点のときですら、保護者の顔が浮んだり、存在が気になったりするようになります。

 

結局、正解かどうかよりも子どもや保護者が納得するかということに気が取られてしまいます。

 

また、生徒指導では、保護者の存在が頭にちらつくと、担任は、強く言いたいところを我慢してしまったり、今回は見逃すかと思ってしまったりします。

 

結局、指導された子どもは、「先生はあんまり怒らないんだな。」と、調子に乗って、気になる行動がまた繰り返されることが、しばしばあります。このサイクルが続き、

 

気になる行動⇒指導が中途半端⇒子どもに学びが生まれない⇒気になる行動・・

 

結果、子どもにとっても、担任にとっても良くない状況が続きます。

なぜ教員の心はクレームにおびえるのか

保護者からのクレームにおびえるようになってしまった理由は2つあります。

  1. 昔に比べて、教員の地位が低下している。
  2. 教員が対応する業務や案件が増え、教員が自信をなくしている。
桜木きよ先生

この2つの理由について、詳しく説明していきます。

なぜ、教員の地位は低下しているのか

大きなことから話すと、現代は情報化社会になり、学校に関するニュースや情報が広く、公開されるようになりました。

 

教員の失態やブラック校則など、あっという間に情報が拡散される時代となり、学校というもの自体が見つめなされている時代でもあります。

 

加えて、さまざまな教育方法が広く取り上げられるようになり、

学校現場では、今までは普通だったことなのに、教育効果が低いことや精神論にたよった教育方法であると、保護者は学校に改善を要求するようになりました。

 

保護者が、教育に関する情報にふれる機会が昔よりも圧倒的に増えたため、保護者自身が教育論をもつようになり、学校に要望するようになったのです。

 

「学校にあれこれ言いたい、教員のしていることは本当は間違っているのではないか」と思う保護者が増え、教員の地位は低下したのではないでしょうか。

 

また、日本中のほぼ全員が小中学校を卒業しているため、「学校」というワードは、一般の人にとって、とても関心が高まりやすいです。

 

そのため、マスコミは教員の不祥事やブラック校則については、必要以上にあおります。マスコミは、学校の信用性など考えてはいません。

 

あおるだけあおって記事のネタになれば、マスコミは、あとは知らん顔。

 

教員の地位がどうなろうが、マスコミはあおり続けます。

教員はやることいっぱい!キャパオーバーです。

小学校教員は、担任になると、国語、算数などの6~8科目の授業、総合、道徳など数多くの教科の教材研究が必要となります。

 

また、当然、学級経営や学校行事などに力を注ぐ中で、理科室などの特別教室の管理や帳簿の整理など、校務分掌にも追われ、多忙となっています。

 

地域によっては、部活動が行われます。1日のなかで、やっと一息つけると思ったときには、勤務終了時間を超えているということはよくあることです。

 

そんな余裕のなさが、保護者のちょっとしたクレームも過敏になってしまい、クレームを気にするようになります。

教員の心を救う、「教員の限界」という考え方

まず、教員は多忙であるということを認識しましょう。

 

授業の準備、行事の準備、学級・学校の事務的処理、打ち合わせや会議、保護者への連絡、相談など、勤務時間内に終わることはほとんどありません。

 

教員はいつも全力で子どもたちのために動いています。

当然、“疲れが出る”ことだってあります。

 

教員の金土日
  • 金曜日に、心身ともに、くたくたの状態で家に帰る。
  • 土曜日に仕事を進めようとして、朝起きるがしんどい。
  • 休日だけど、学校に向かおうとするが、気が向かない。
  • やらなきゃと思っても、子どものトラブルや保護者のクレームが思い出され、余計に気が向かない。
  • 結局、その日をなんとなく過ごしてしまう。
  • 次の日も同じくり返し。気が向かない。
  • 日曜日の夕方になり、さらに気が重くなる。
  • 仕事を進めたかったのに、できてきない自分を責める。
  • 月曜日は、憂鬱な気持ちで学校へ行く。
桜木きよ先生
教員なら、誰でもある経験ではないでしょうか。

休みの日にも働いていないと、何をやっているんだと自分を責める。

気が重いことを乗り越えられない自分が悪い。

また保護者からクレームがくるんじゃないかと思う。

休みの日をだらだらと過ごしてしまったと、自己嫌悪になる。

果たして、本当に自分が悪いのでしょうか。

自分を責めすぎてしまっていませんか?

休みの日に、体を休めていいんです!

休みの日くらい、だらだら過ごしてもいいんです。

教員は心と体が資本。

 

良質な教育のためには、先生の安定した心と体がないと、成り立ちません。

休日に働かなくても、自分を責める必要はありません。

教員はいつもベストを尽くしています。子どもたちのために、精一杯頑張っているのです。

 

休日に体を休めるという選択をしたのも大切な判断です。

休日をのんびりと過ごして、次から仕事へのエネルギーをためた結果です。

気が重いということは、体が自然と、休養を取ろうとしたのです。しっかりと休養をとるという最善を尽くしたのです。

 

決して、自分を責めないでください。

今、苦しんでいる先生は、自分のベストを尽くしても、たまたま結果がうまくいかなかっただけです。

思い詰める必要はありません。

 

もちろん、学級経営や授業での改善点を、自分で探すことは良いことです。

しかし、自分は、教師としての力量がないとか、コミュニケーション力がないとか、自分を責める必要はないのです。

 

教員はいつも子どもたちのために、ベストを尽くしています。

休む時は休む、働くときは働く、子どもと遊ぶときは遊ぶ。

保護者にどう思われようが、先生は一生懸命やっています。

授業がうまくいかなかったとしても、授業の前には、最善だと思って授業に臨んだはずです。たまたま結果がうまくいかなかっただけ。

 

改善点だけ見つければ、それで良し。自分を責める必要はありません。

先生はいつも最善を尽くしているのです。

 

保護者のことを気にして授業を進めたり、学級経営に保護者のクレームを気にしすぎると、学級が荒れます。

私自身がそうでした。

すべてのクレームに答えようとして潰れた私の心

桜木きよ先生
私自身が経験した話です。

私は、保護者のクレームによって学級のあれを経験したことがあります。クレームを言われると、嫌悪感をもつのは誰でもあるのではないでしょうか。

 


私も保護者からのクレームは好きではありません。だから、保護者からのクレームがないように学級経営を進めたことがあります。

 

しかし、それが間違いでした。

クレームを気にするあまり、指導方法にブレが生じたのです。
学級でトラブルが起きたときに、担任が肝心なことを決められませんでした。「去年はどうだった?」や、保護者の心中ばかりを考えていました。

 

クレーマーな保護者の子どもは、学級経営に関して、担任よりも保護者の意見の方が強いと誤解をしました。

 

結局、子どもは、担任の愚痴を言えば、保護者がクレームを言ってくれることを学習し、学級での態度が大きくなりました。


次第に、クレーマーな保護者の子どもは、学校での生活態度が乱れ、勉強に興味を示さなくなったり、授業に積極的に参加しなくなったりしました。

 

私は、保護者のクレームを気にするあまり、子どもの問題行動に積極的に指導することができなくなり、学級があれていきました。

 

1学期の出来事だったので、夏休み中に改善点を全力で洗い出し、2学期になんとか立て直しましたが、かなり苦しい学級経営となりました。

保護者のクレームにおびえない教員とは

  • 保護者のクレームにめげない、しっかりとした教育論や教育方針をもつ教員
  • 要望の強い保護者には、担任個人ではなく、学校という組織で対応する教員

保護者のクレームにめげない、しっかりとした教育論や教育方針をもつとは

保護者のクレームにおびえていては、良質な教育を行うことができません。
先生はいつも最善を尽くしています。たまたま結果がうまくいかず、子どもの反応が悪くても、先生はいつもその時にできる最善の判断をしているのです。

 

どうしたら子どもたちの力になるか、成長を促せるかは、どの教員でもいつも考えています。

 

クレーマーな保護者の中には、ひと昔の教育観に偏った考え方の人や、個人的な学校の偏見をもった人がいます。

 

教師からすると、びっくりするようなクレームが出てきます。

 

教員自身が、これからの教育では何が必要か、これから社会に出ていく子どもたちに何が問われるのかを、見据えることが大切です。

 

教員として、子どもたちにこんな力を身につけてほしいという思いをもつことで、クレームに対しておびえることはなくなります。
子どもたちのこんな力を伸ばしたいという方針を教員自身が固めましょう。

 

そして、教員が教育方針を固めるためには、学び続けてください。

社会で役立つ能力や求められること、学校現場での課題は、年々変化していきます。「学び続ける教師」になりましょう。

 

また、もし、教員の予想した子どもの反応と、実際の子どもの反応が違っても大丈夫。
教員自身が改善点を見つけて、反省をすればよいのです。

 

学級を一番よくみているのは、先生なのですから、保護者がとやかく言ったことよりも、先生自身の判断の方が正確です。

全体の子どもの反応をみて、先生が方針を修正していけばよいのです。

要望の強い保護者には、担任個人ではなく、学校という組織で対応するとは

まず、教員は組織の人間であることを再認識しましょう。
保護者のための教員ではありません。文部科学省や教育委員会、学校の方針を受けて、教員は授業や学級経営をしています。

 

テレビやネットでは、教育ニュースがよく話題になり、体操すわりは体に良くないや、掃除を黙ってすることはよくないという意見も出てきます。それがあたかも正しいと言わんばかりに報道されます。

 

じゃあ、学校現場で「昨日、テレビで体操すわりが体に良くないって放送されていたね。だから、今日から全校朝会では体操すわりしなくてもよし!」とはなりません。

 

ある学級の子どもたちだけが、急に話を聞く姿勢を崩し始めたら、あきらかに違和感が出ます。

 

学校は組織で教育を行っていくところです。ある程度は担任の裁量に任せられているところがありますが、どの教員も組織の一員なのです。

 

保護者のクレームにおびえる教員は、保護者の意見よりも学校という組織を意識しましょう。

 

仮に、保護者から「体操すわりは体によくないから、体操すわりをさせるな」というクレームがあったとしても、担任の先生は「担任一人では対応できない。学校全体で考えないといけない」と答えましょう。

 

もし、子どもが小学校で体操すわりをしなくてもよいという指導になったとしても、中学生になったら体操すわりで話を聞かないといけないという場面が出てきます。

 

そうなると、苦労するのは子ども自身です。子どもが、今までやらなくては良かったことを、やらないといけないのは、気持ち的にも相当負担です。
中学生の先生も、なぜ小学校で話を聞く姿勢を教えてもらっていないんだと思います。

 

体操すわりをさせる中学校の先生が良くないという話ではありません。中学校の先生も組織の一員。小学校で急に変えられては、組織の流れに反するので困るのです。

 

今の社会では、教育論はテレビやネットなど、さまざまなところで議論が展開されています。しかし、学校は組織で動いてるので、正当な教育論だとしてもすぐには対応することはできません。

 

一度、学校運営の組織で話し合い、決まったら全体に広めるという正当な手段をとる必要があります。

 

保護者が、担任にいくら強く要望しても、先生一人では何も変えられないです。担任は、保護者が管理職の先生に話を聞いてもらうなど、正当な手段をとるようにすすめましょう。

まとめ

クレームにおびえないためには

  • 学び続ける教師であること
  • チーム学校・チーム学年を意識すること

どちらも、教員の研修でよく言われることだと思います。

何か問題が起きても、決して、教員一人の責任ではありません。

自分を責めないでください。

子どもたちのために、最善を尽くしているのです。先生自身がしっかりと心を休め、子どもたちの前に笑顔で立ちましょう。

 

私、桜木きよは、Twitterでも日々、教員を笑顔することや、教員の日常や多忙についてのつぶやきをしています。

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