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【解説・ネタバレ】さる先生の「全部やろうはバカやろう」のレビュー

今、Twitter(ツイッター)で、働き方改革についてのある書籍が話題となっています。

それは、さる先生の「全部やろうはバカやろう」です。

働き方改革が叫ばれる中、教員の働き方改革はあまり進んでいません。

小学校の先生
世間で「働き方改革」と言われてから、何が変わったのだろう?

学校の教育現場では、働き方改革について具体案がはっきりと出ていないのが、現状です。

この記事を読めば、さる先生の働き方改革についての考え方が分かります。

桜木きよ先生
小学校教員として10年以上勤めてきた私が解説をします。

実際に読んでみた感想も付け加えて説明しますね。

3分程で簡単に読めるので、忙しい先生におすすめです。ぜひ、お読みください。

さる先生とはどんな人?

さる先生こと、坂本良晶(さかもとよしあき)先生

1983年に生まれ。令和元年現在、36歳である。現在は、京都府の公立小学校の教諭として勤め、活躍中である。もともと、大学卒業は大手飲食チェーン店(くら寿司)に入社。兼任店長として全国1位の売り上げを記録するなど、まさにできるスーパー店長であった。

しかし、心の中には、いつか公立学校で教鞭をとりたいと思いがあり、教員を目指すために大手外食チェーン店を退職。通信大学で教員免許を取得した。翌年、教員採用試験に合格。現在は、採用10年目を迎える(2020年12月現在)。

また、Twitterでは、子どもを伸ばしつつ、教員の働く時間を減らそうという「教育の生産性改革」に関する情報を数多く発信している。他にも、教育イベントやセミナーの講師を務めるなど、現在も活躍中である。

『さる先生の「全部やろうはバカやろう」』とはどんな本?

簡単にまとめるとこんな本です
  • 教員に向けて書かれている。
  • Twitterで教員アカウントを中心に話題となっている。
  • 2019年3月初版から、1万5000部売れた。
  • 教育に関する、セミナーや講演会でも活躍している方が書いた。
  • 教員の働き方改革に迫り、5時に帰ることを可能にする本

本書では、「生産性を上げるために、まず必要なことは何か。」という問いの書き出しになっています。

その答えは、「そもそもどういう思考で仕事をしていくか?を日頃から考えること」です。

さる先生は、学校現場で、「最小の時間で成果の最大化を図ろうとする『エッセンシャル思考』」を日頃から考えるようにしています。

反対に、本書では、生産性を乏しくする「非エッセンシャル思考」を象徴する言葉をあげています。

非エッセンシャル
非エッセンシャル思考を象徴する言葉とは
  • 「どれも大事だ」
  • 「全てやらなくては!」
  • 「はい、やります!」
  • 「何とか頑張ります!」
  • 「あれもいいな!これもいいな!」
  • 「全部やろう!」

この言葉は、どれも生産性を乏しくする言葉です。

生産性を乏しくすることを繰り返していくと、本質的な大切なものを見失っていきます。

結果的に、「どれも中途半端だなぁ」「何か振り回されているなぁ」「あぁ疲れた」と、頑張っている割に、成果が上がらず疲労感や焦燥感ばかりが募る状態となってしまいます。

全てに手を出した結果、全てができていないという悲劇です。

「あの先生、頑張ってたのにね」という声が聞こえてきても残念ながら、頑張ることは目的ではありません。あくまで手段なのです。

やはり、生産性を上げて、教育を高めるためには、エッセンシャル思考をもつことが大切です。

エッセンシャル思考の4つの観点を紹介します。

生産性を高める4つの観点とは
  1. より少なく、しかしより良く
  2. 選択
  3. ノイズを除去する
  4. トレードオフ

①「より少なく、しかしより良く」は、より少ない勤務時間で、しかしより良い成果を生み出すことです。

②「選択」は、本当に大切な物だけを選ぶことです。

③「ノイズを除去する」は、見栄、評価、体裁などのノイズを除去することです。

④「トレードオフ」は、全てのことに専門性を高めるのではなく、自分の得意な分野の専門性を高めるという考えです。

本書にあるように、

「多忙という霧の中から、真に成果が出る仕事を見極める。」

「時間とエネルギーを集中投下することにより、成果は生み出される」のです。

「全部やろうはバカやろう」で、さる先生が伝えたいこと

本書では、主に2つのことを中心に書かれています。

全部やろうはバカやろうで伝えたいこと
  • 教育現場で価値ある仕事を選ぶこと
  • 教師という仕事を楽しむこと
桜木きよ先生
この2つについて解説していきます。

教育現場で価値ある仕事を選ぶこと

教師の仕事は、プリントの丸つけから、学校の備品管理、朝のあいさつ当番など、数多くあります。多くの仕事の中からしっかりとやるべき仕事を選択し、集中する。この考えは教育現場において重要なものです。仕事に取り掛かる前に、まずはその仕事の価値付けをするべきです。

教師の仕事は、4つの仕事に分けることができます。

4つの教師の仕事とは
  • マイナス仕事
  • ファッション仕事
  • マスト仕事
  • ベター仕事

マイナス仕事は、子どもへのマイナスをもたらす仕事です。主に、教師や保護者など、大人の見栄や満足感のために子どもが活動する仕事です。例えば、組体操で子どもの負担を考えずに、巨大ピラミッドを作らせることは、安全に欠けます。子どもにとって、マイナスになる仕事と考えるべきです。

ファッション仕事は、子どもにほとんど成果をもたらさない自己満足の仕事です。例えば、教室のすみに、子どもたちは興味を示さないが、担任の趣味で手の込んだ掲示物を作ったとします。

子どもたちにはほとんど教育的効果をもたらしません。子どもたちにとって、マイナスではないけれども、教育には必要ない仕事です。

マスト仕事とは、教師がやらなければならない仕事です。例えば、教材研究はマストな仕事です。子どもたちの学力が保証される授業をするために、教師は教材研究を進める必要があります。

ベターな仕事とは、やらないよりはやった方が良い仕事。教師の仕事の中で、いちばん多く占めているのが、ベターな仕事です。例えば、ノート点検。やらないよりは、やった方がいいです。子どもの学習状況を把握することができます。

しかし、ノート点検のために、教材研究が進まない、授業の準備が進まないということになっては意味がありません。ベターな仕事は、どこまで力を入れるかの見切りをつけることが重要となります。

本書にもあるように、

「目の前の仕事をいかに早く処理するかよりも、何の仕事にエネルギーを注力するかの正確な選択のほうが生産性を上げるためには必要な視点」をもって、仕事を選択し、集中することが大切です。

教師と言う仕事を楽しむこと

教師が、教育現場で生産性をいちばん上げるコツは、仕事を楽しむというマインドをもつことです。

本書にある逸話の紹介

重たい石を運んでいる人を見て、ある旅人が問いました。

「あなたは何をしているのですか?」

すると、疲れた表情「重たい石を運ばされているのです」という答えが返ってきました。

しばらくすると、また別の石を運んでいる人が来たので、同じことをたずねてみました。

その人は「この石を運んで、ピラミッドを作っています」という答えでした。

さらに、もう1人やってきました。この人は何だかとても良い表情をしています。

同じように問いかけると、こんな答えが。

「エジプトの歴史を作っています」

最後の石運びの人のように、仕事(ミッション)をおもしろいものへと変えていく価値観をもつことで、今の仕事を天職ととらえることができます。

目の前の子どもたちを幸せにすること。教師としての人生の充実度を大きく変えるヒントです。

『さる先生の「全部やろうはバカやろう」』は読みやすい!

桜木きよ先生
ここからは私の本書の感想です。
さる先生の「全部やろうはバカやろう」を読んだ感想
  • 分かりやすい図が多く使われている
  • 教室の収納について、意識高い系主婦に学べなど、例えがおもしろい
  • 「エッセンシャル思考」など、教師に聞きなじみのない言葉が出てくる
エッセンシャル思考とは

最小の時間で成果の最大化を図ろうとする思考

ービジネス書 グレッグ・マキューン氏よりー

本書は、教育書でありつつ、ビジネス書のような雰囲気があります。しかし、さる先生が分かりやすく図を使って説明しているので、普段、ビジネス書を読まない人にも読みやすいよいうになっています。

また、さる先生の例え話がおもしろく、意識高い系の主婦や、実在する400m走の

陸上選手の話など、「なるほど!」と思える例え話が多いので、読んでいて飽きません。

さる先生が一般企業に勤めていた経験から、本書では、ビジネス書に出てくるような言葉がよく登場します。教員をしている読書からすれば、ピンとこない言葉がいくつか登場します。

しかし、聞きなれない言葉については、図や文中に説明があります。一般企業から転職して教員として経験を積み重ねてきた方ならでは、読者に分かりやすい工夫がされています。

読んで良かったこと ーさる先生の「全部やろうはバカやろう」ー

本書を読んで、学校の働き方改革を進めるために必要なことの理解を深めることができました。本書を読んで良かったことは、「仕事の価値を考えるようになった」と「仕事の時短術が身についた」の2つです。ここから、さらに詳しくお話します。

学校の仕事に”価値”を考えることができるようになった

本書を読んで、学校の仕事を、インプットとアウトプットの仕事に分けて考えるようになりました。

学校の仕事の【インプット】【アウトプット】とは

インプット・・教材研究・授業準備・活動計画・学年会・職員会・保護者対応など

アウトプット・・授業・学級経営・生徒指導など

子どもたちの力を伸ばすことができる仕事がアウトプットです。いくら職員会を入念にしたところで、子どもたちの力が直接伸びることはありません。

インプットの時間をなるべく短くして、アウトプットの仕事を最大限にするという考えを身につけました。

今までの私は、どの仕事でも同じようにこなし、メリハリをつけることなく、だらだらと過ごしてしまいがちでした。

しかし、本書にある「選択と集中」の考えは、仕事にメリハリをつけるだけでなく、何が子どもたちのためになるのかを、考え直すことができました。

例:去年と同じだから素早く業務をこなせる。

⇒本当?

⇒果たして、本当にこれがいちばん早く業務をこなすことが方法なのか?

⇒去年の仕事に無駄はないか?もっと効率良くする方法はないか?

当たり前のことですが、前年の仕事を、前年と同じようにこなしていては、改善はされないと再認識しました。

身近にできる仕事時短術が身についた

教員の仕事は膨大です。多種多様な仕事があります。

一つ一つをいかにスピーディーにこなしていくか。

ちょっとした仕事の効率の悪さが積み重なって、仕事が遅くなるという悪循環に陥ります。

例えば、宿題チェックやプリントチェック。

宿題をいかにその日のうちに返すか、授業でのプリントをいかにその日に返すか。

子どもにとっても、出したものをすぐに返してもらった方が記憶に残りやすく、学習の効果が上がります。

子どもが学校にいる間は、アウトプットの仕事に集中する。

そして、子どもが帰ったあとの時間を、いかに今後の授業のために使うか。

有意義なインプットの時間を作るためには、子どもがいる間の時間にできることは全てやっておこうと思うようになりました。

宿題チェックやプリントチェックなど、ちょっとした時間でも無駄を省く努力をする意識をもつことができるようになりました。

さる先生の「全部やろうはバカやろう」を読んで まとめ

2019年4月から働き方改革が始まりましたが、学校現場では具体案が出ていないのが現状です。しかし、現場の職員が受け身である以上、働き方改革は何も始まりません。

現場から変えれることは変えていく。

変える理由が、タイヘンだからという理由だけでは、子どもや保護者が納得できません。

しかし、教員が思いをもてば、変えれることは変えることができるはずです。

学校の働き方改革は、教員が子どものために、意図や思いをもって業務改善を図っています。

決して教員がタイヘンだからではありません。

子どものために業務を縮小している、改善しているのです。

本書は、そういった子どものための業務改善を図るときのマインドが培われる本です。

学校の働き方改革を進めるうえで、役立ちます。

先生が、定時5時に帰ることができれば、先生も子どもも笑顔になれるのではないでしょうか。

この本を読んで、学校の業務改善のマインドをもち、革新的な改善を図りましょう。

ぜひ、本書をさらに詳しく読みたいという方はこちらから。

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