子どもだけでなく、教員にも言えることなのですが・・
冬休みの2週間は、集中して読書に取り組むのに最適な期間です。
冬休みは、ほどよく短く、ほどよく長い休みです。教員として、読書を通して自分を成長させるには、冬休みは最適な期間です。

そこで、教員向けに、教員としての自分を成長せられる本を紹介します。

秋からいろいろな教育に関する本を読んできました。その中で、おすすめな本を紹介したいと思います。
教育に関する本を、あれやこれやと本を探すには、結構時間がかかります。
この記事を読めば、自分が気になる本を見つけることができます。
- 多忙解消
- 宿題の出し方
- 近未来の教育現場が見える
- 経済学の視点から教育を考える
- 怒りをコントロールする方法
この記事から、自分の気になる本をピックアップできます。
冬休み前に本を選んでおけば、年末年始にゆっくりと本を読むことができますね。
この記事で、紹介する本はこの5冊です。
気になる本をチェックしつつ、今の自分の悩みを解消してください。
この5冊の教育に関する本を選んだ理由
- 話題性がある⇒Twitterなどで評判!
- 教育の最新情報が手に入れられる⇒教育事情は日々変化する
- 自分自身をアップデートできる⇒教師としての力量向上になる
この5冊は、Twitterや書店で話題となっています。
話題となるということは、それだけ問題の関心度が高い本と言えるでしょう。
今、自分が悩んでいることを解決できる、気になる情報を手に入れることができます。

また、この5冊は、初版された本ばかりです。新しい本ばかりなので、まさに今、現場で起きている問題が扱われています。読者は、現場の様子を思い浮かべながら読むことができます。
現場で起きている問題に対して、具体的にどう解決すると良いのか詳しく書かれているので、きっと読者の悩みを解決してくれるでしょう。
今、注目されているこの5冊の本から最新の教育に関する考え方を学び、教員としての力量を高めることができます。まさに、今の現場の先生の力量を伸ばすのにうってつけな5冊です!
2019年 冬休みにじっくり読みたい教育に関する本おすすめ5選(教員向け)

さる先生の「全部やろうはバカやろう」
学校の先生のいちばんの悩み、多忙解消について書かれています。
筆者の一般企業勤務の経験から、「教育の生産性を高める」ために、必要なことは何かが書かれています。
教員の仕事を、「マストな仕事」「ベターな仕事」などの4つに分けて、効率化を図る考え方が紹介されています。また、実際に、仕事を早く進めて子どもに還元するために、効率的に仕事を進める実践例が盛りだくさんです。
筆者のユニークな話やおもしろい例え話なども、読者を楽しませてくれるます。読み応えのある1冊です。

「けテぶれ」宿題革命!
「けテぶれ」宿題革命!は、子どもが嫌いになる宿題を、いかに子どものためになるか考えた実践例を紹介しています。「子どもが、楽しく、自分のためになるように宿題を取り組ませたい」という筆者の思いが伝わってきます。
け⇒計画
テ⇒テスト
ぶ⇒分析
れ⇒練習
子どもが、この4つのサイクル(PDCA)を繰り返すことにより、自主的に宿題をこなすことができるようになってきます。これで、宿題嫌いの子がなくなり、「宿題が出てないよー!」と指導することがなくなるかもしれません。
やらされている感のある宿題は、学習効率が悪いという研究があります。宿題の在り方について、見直すことができます。宿題の出し方の教科書となる1冊です。

2030年 教師の仕事はこう変わる!
2030年 教師の仕事はこう変わる!は、これからの10年で、教師の仕事がどう変わっていくのかを書いた本です。
子どもの実態の変化やICTの導入など、学校現場は日々変化していきます。来年度からは、新学習指導要領が小学校で全面実施となります。
教育内容が変わっていく時代に、教師の仕事はいったいどう変わるのか?
学校現場にAIが入ってくる?新しい時代を生き抜く教師になる方法がわかる1冊です。

読んでいると、未来の学校現場を思い浮かべることができますよ。
「学力」の経済学
「学力」の経済学は、「子どもにゲームは悪影響か?」「ご褒美で子どもを釣るのは効果があるのか?」など、教育に関係する人がもつ疑問を経済学の視点から教えてくれます。
教育現場でのエビテンスの重要性を訴え、検証をして証明する方法を学べます。
仮説を立てて、検証をしていくこと。本書では、学校現場の指導は、経験則によるものが大きいとしていて、「仮説⇒検証」を繰り返すことを提唱しています。
本書では、「人が1億人いたら、1億人の教育論がある」という考えが紹介されています。教育をあまり深く学んでいない外部からの指摘に、学校が反論するヒントを与えてくれる1冊です。

子どもと関わる人のためのアンガーマネジメント: 怒りの感情をコントロールする方法
子どもと関わる人のためのアンガーマネジメント: 怒りの感情をコントロールする方法は、怒りの感情をコントロールする方法を紹介した本です。
アンガーマネジメントとは何かを、13のポイントから説明しています。
- アンガーマネジメントの歴史と背景
- アンガーマネジメントの目的
- 怒りとは
- 怒ることはダメなこと?
- 問題となる4つの怒り
- 怒りの感情の仕組み
- アンガーマネジメントの3つの暗号
- 衝動のコントロール
- 怒りを表現してみよう
- 私たちを怒らせるものは何か
- 思考のコントロール
- 行動のコントロール
- 怒りの性質
本書では、「怒りとは何か」「怒りをどうやってコントロールするか」「学校での具体的な事例」を詳しく解説しています。
怒りをマネジメントするには、衝動、思考、行動のコントロールが重要です。
また、学校でよく起こる事例を28つ紹介しており、具体的な対処方が書かれています。
運動会で、保護者席では使用禁止となっているパラソルを使うなど、ルールを無視する保護者
あなたならどうする?
- 言っても聞かないのでそのままにしておく⇒その場をしのげても、心には負の感情が残ります。
- 判断に迷い、主任や管理職に対応を任せる⇒いつも人任せでは、頼りない教師となってしまいます。
- 参観のルールを説明し、分かってくれるまで根強く説得しようとする⇒根強く説明する姿勢はすばらしい。アンガーマネジメントを利用して、自分の怒りの尺度を意識して対応するべき。
怒るべきときに怒り、怒りを抑えるときは抑えることができるようになる1冊です。

この5冊を読んでよかったこと

この5冊を読んで、共通して言えることは、教室の換気のように、
自分に新しい空気の入れ替えをすることができる
です。
学校では、「例年通り!」「今まではこうやってきた」と、同じ指導方法にこだわってしまうと、ついつい視野が狭くなってしまいます。
しかし、教育現場での諸問題は、日々変化しています。そのため、今まで通用していたことが通用しなくなることがよくあります。
例えば、「教室でひざ掛けを今までは使用禁止としてきたが、保護者から自由にすべきと要望があった。どうする?」など、
今まで、何も疑問に思わなかった指導方法や仕事の進め方について、急に外部から指摘を受けて困惑する。教員なら誰でも経験することではないでしょうか。
本を読むまでは、「今まで使用禁止だったから当然だめですよ!」と、保護者とけんかになっていたかもしれません。
しかし、最新の教育に関する考え方を手に入れていたことで、
「子どもの意見をすぐに否定するべきではないですよね。(いったん、需要する)」
「学年で話し合ってみます。(学校での議論を進める)」
と、冷静に進めることができました。
保護者からも議論を進めたことに、大変感謝されました。

このように、最新の教育理論を手に入れておくことで、自分の考えにこだわりをもちすぎず、新鮮な気持ちで、自分とは違った視点から学校での教育について見つめ直すことができました。
この人にこの教育に関する本がおすすめしたい
この5冊は、特にこの冬休みにじっくり読むのに、最適な5冊です。
学校の仕事で帰りが遅いなど、多忙化解消に悩む方は、
今話題の宿題の出し方を学びたい、子どもへの宿題指導に困っているという方は、
新しい見方で教育現場を見直したいという方は、
1・2学期にたくさん怒ってしまった、ついつい子どもの前で怒りがちになってしまったという方は、

冬休みを利用して、自分を成長させましょう。
読書なら、忙しい年末年始のすき間時間合間や、慣例行事のちょっとした時間に自分を高めることができます。
有意義な冬休みとなるように、読書の準備を進めておきましょうー!
・どんな本がいいの?
・おすすめの本はなに?