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【解説・ネタバレ】けテぶれとは?「けテぶれ」宿題革命!のレビュー

ここだけの話、一部の学校の先生たちの間で噂となっている本があります。子どもの宿題へのやる気がどんどん上がる方法について書いてある本が今、話題となっているのです!

それは、「けテぶれ学習法」についての本です。

「けテぶれ学習法」は、子どもが自分で宿題を作りあげて、家庭学習をガンガン進めることができます。

では、実際のところ、よく話題になっている「けテぶれ学習法」とはなんでしょう?

小学校の先生

けテぶれ学習って見たことも聞いたこともないやぁ・・。

子どもたちの宿題へのやる気がどんどん上がる方法ってどんな方法?

子どもたちが宿題を好きになったら、学校の勉強がもっと好きになりますね。

そんな魅力いっぱいの学習法が、「けテぶれ学習法」です。

桜木きよ先生
小学校教諭の桜木きよです。先日、『「けテぶれ」宿題革命!子どもが自立した学習者に変わる!』を読み終えました。素敵な本だったので紹介したいと思います。私が、小学校教員8年の経験を交えて解説をしますね。

この記事を読めば、子どもたちが宿題を好きになる方法が分かります。

しかも、子どもが自分で宿題を作りあげる方法なので、多忙な先生が細かくチェックしたり、膨大な宿題を用意する必要はありません。

子どもたちが意欲的に宿題に取り組める方法を知りたい先生は、ぜひお読みください。

書いた人はどんな人?-「けテぶれ」宿題革命!子どもが自立した学習者に変わる-

けテぶれの発案者 葛原 祥太 先生

葛原 祥太(くずはら しょうた)先生

1987年、大阪府生まれる。同志社大学を卒業後、兵庫教育大学大学院へと進学する。卒業後、西宮市立山口小学校に勤務。現在も担任を務め、活躍中。

ある晴れた夏休みの朝に、小学校の宿題の在り方に疑問を感じ、家庭学習において、「子どもたちが自分の学習を自分で作り上げる方法はないか」と考え始めた。

そこで、 「けテぶれ学習法」 という方法を提唱し、ツイッターで多くの先生から注目を集めた。

現在は宿題改革の切り口から、これからの社会に求められる教師の在り方を啓発するため、講演会、執筆活動などに活躍中である。

けテぶれ学習法とは
けテぶれ学習法とは、「け:計画 テ:テスト ぶ:分析 れ:練習」の頭文字を取った学習法 である。

どんな本?-「けテぶれ」宿題革命!子どもが自立した学習者に変わる!ー

『「けテぶれ」宿題革命!子どもが自立した学習者に変わる!』は、著者の 葛原祥太先生が発案した「けテぶれ」学習についてまとめた本です。

『「けテぶれ」宿題革命 !』を、簡単にまとめるとこんな感じです。

簡単にまとめるとこんな本です
  • 教育大学大学院卒業後に、小学校教員となった人が書いた本
  • 宿題の出し方について、Twitterで話題になっている本
  • けテぶれ学習法の発案者が書いた本
  • 増版4刷が決定!累計1万冊越えのヒット本

本書の冒頭から、こう始まります。

「毎日の宿題、プリントの用意と丸つけでうんざり!」と悩んでいる先生へ

子どもが 本当に生きていくための 学びの力を獲得する時間に 「宿題」を変えませんか?

それが、「けテブレ」宿題革命です。

「けてぶれ」による宿題は、こんな風に変わります。

けテぶれ学習法を取り入れると、こんな効果があります。

けテぶれ学習法で得られる効果とは
  • 勉強のやり方を、子どもが分かる
  • 子どもは学び方を学べる
  • 子どもが自立した学習者になる
  • 子どもが計画、テスト、分析、練習のサイクルを回すことができるようになる
  • 子どもから『やった!「けテぶれ」ができる!』という声が聞こえる
  • 子どもは、自分の得意と不得意が分かる
  • 子どもは、自分なりのやる気の出し方が分かる
  • 勉強が楽しくなる!
  • クラス全体で、社会の平均点150点中146点
  • 算数の大テストの平均点が90点を下回らなくなった
桜木きよ先生
他にも、本書には、子どもたちの感想や実践事例が数多く掲載されています。

けテぶれ学習法ってなに?

けテぶれ学習法について説明します。

「けテぶれ」は自分なりの学び方を獲得する効率的な学習法です。

けテぶれとは
  1. け『計画』目標に向けて学習計画を立て
  2. テ『テスト』自身の実力を測り、
  3. ぶ『分析』実力を上げるためにどうすればいいかを考え、
  4. れ『練習』学習を積み重ねる
桜木きよ先生
けテぶれ学習法は、この①~④の4つのサイクルを回す学習方法なんです!

教師が用意する毎日のプリントは、必要ありません。必要なのはドリルとノートだけです。宿題で、今日何をやるかを決めるのは子ども自身です。その日の宿題の丸つけや自己分析も子ども自身がやります。教師は子どものサポーターです。

けテぶれ学習法って実際にどうやって進めるの?

けテぶれ学習は、子どもが自分でPDCAを回しながら進める学習です。

PDCAとは

PDCAサイクルとは、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)を繰り返すことによって、質を継続的に改善していく手法のことです。

実際に「けテぶれ学習」の始め方に説明しますね。

やってみよう!毎日のけテぶれのサイクル!
まずは、宿題のノートを子どもに用意させます。
宿題として、次の4つのすべてを家でノートに書いてきてもらいます。

宿題をする子ども

計画:その日のめあてをノートに書く
テスト:ドリルの問題などを自分で解く。自分の実力確認をする
分析:自分でやったテストの結果を分析し、苦手を見出す
練習:苦手に応じた学習をする

これがけテぶれの基本です。1日のうちに、このけテぶれのすべてをこなします。
教師は、このサイクルが着実に回せるように指導します。毎日このけテぶれのサイクルを繰り返すことで、子どもが自分で進める学習のサイクルが高速回転できるようにするのです。

学校の先生
宿題の量が決まってなかったり、宿題の量が多いと感じたりすると、宿題をサボる子もいるのでは?
桜木きよ先生
「自由度の高いけテぶれでは、「サボる」ことを選択できます。ここでの葛藤が、「自らのモチベーションをコントロールする力」を生み出します。サボり心に勝つ力は、サボれる環境で、サボる自分と出会って初めて養われるのです。」(本書より)

「けテぶれは、自分のサボり心に出会わせてくれた」と、4年生の子どもが気付くことができたそうです。

子どもがつまずかずに、けテぶれのサイクルを回す2つのポイント

  • 毎日めあてを書く⇨「明日テストがあるから、・・」など根拠のあるめあてを作る
  • 自分で丸つけをする⇨ドリルに乗っている問題を自分でテストし、自分で丸つけをする。そうすることで、子どもが「なぜだろう?」「どうすればいいのだろう?」と考えるようになる
桜木きよ先生
子どもには、「〇〇だから」という論理的なめあてか、「□□を頑張る」という感情的なめあてのどちらかを書くように伝えましょう。

始めは、漢字ドリルから取り組むとやりやすいです!

Q&A:けテぶれ学習法について

提出の頻度はどれくらい?

毎日もしくは自由提出です。 学年や学級の実態によります。

桜木きよ先生
本書では、提出方法についての工夫が書かれています。
提出個所を3か所用意する方法とは?
  • 普通にやってきた時に提出する「普通ゾーン」
  • 頑張ってやってきた時に提出する「ファイヤーゾーン」
  • サボった時に出す「大仏ゾーン」⇒ 大仏ゾーンは、仏の顔も3度までだよ!と、子どもが自分で反省することができるようにする

先生は、どのようにチェックするのか?

まずは、ノートを見て「計画、テスト、分析、練習」のプロセスがすべて揃っているかをチェックする。 始めは、まずPDCAの型としてのサイクルが、子どもにできているか、チェックしましょう。

けテぶれを続けるコツは?

  • 宿題は、毎日提出するが、毎日頑張らなくても良い仕組みを作る
  • 宿題交流会の時間を作り、自分や友達の成果から学び合う
  • けテぶれ初期は、学級通信でよい学びをシェアする
  • 定期的に、担任が子どもたちに学習力について語り、放任にならないようにする
桜木きよ先生
本書では、子どもの傾向を4つのタイプに分けて、個別に支援ができるように詳しくかなり書かれています!必見です!

『「けテぶれ」宿題革命!子どもが自立した学習者に変わる!』で、作者が伝えたいこと

本書を読んで、作者が伝えたいと感じたことは、

子どもたちに、学び方を学ばせたい!

ということです。

桜木きよ先生
『「けテぶれ」宿題革命!』で、作者が伝えたいことを、学習面と生活面の2つに分けて紹介しますね。

子どもの学習面において、けテぶれで伝えたいこと

よくある宿題の出し方として、「ドリルを○問やってきなさい」、「このプリントをやってきなさい」ということがあります。

人の感じ方はそれぞれ。頑張る子もいれば、宿題をやらされていると感じる子もいます。

宿題をやらされていると感じる子は、宿題へのモチベーションが下がり、悪循環に陥ります。

宿題をやらされていると感じ子の悪循環
  • 宿題をやれば、先生や親に怒られない⇨学びに対する受け身の姿勢、思考停止状態⇒宿題が嫌
  • 宿題をやればゲームができる⇨学習は楽しくない、つまらないものというイメージがつく⇒宿題が嫌

この悪循環は、どちらも宿題が負担と感じるようになり、学びに対する意欲の低下も心配になります。

そこで、なぜ宿題をやるのか。

この問いに対して、作者の葛原先生は、本書の中でこう語っています。

宿題を、独学力を磨くステージとしてとらえ直す。家庭で、1人で取り組む宿題は、自分なりの学び方を試行錯誤しながら練り上げる絶好のステージといえる。

テストのために勉強するなんて味気ないという印象を持たれる。

しかし、けテぶれはテストの点を目指して学習することを手段として、学び方を学び、学習者として自立することを目的としている。

テストの点は学習の習熟度だけでなく、「自分の学習方法が有効だったかを判断する目安」となる
学び方に対する学びをどんどん深めていくことができる。

つまり、子どもにとっての宿題をやらされているものから、子どもが自分からやるものにしようと考えた学習方法なのです。

この学習法は、目標を決め、テストをし、分析、練習する過程から、子どもは、自己を客観的に見る力が養われ、学び方だけでなく、生活面にも良い影響が出るようです。

子どもの生活面において、けテぶれで伝えたいこと

「けテぶれ」の学習法を進める子どもをよく観察すると、4つの力が育ちます。

生活面においてけテぶれで育つ4つの力とは
  1. 自分のことを客観的に見つめる目を養う力
  2. 自分に合った学習法法を見つける力
  3. モチベーションをうまくコントロールする力
  4. 誰かに頼ったり頼られたりするよさを知り、「学ぶことそのものへの学び」を深める力

子どもに、自分を見つめる目の「メタ認知能力」が育ってくると、学習だけでなく、生活にも、成果が表れるようになります。

メタ認知能力とは

「メタ認知」とは、自分が認知していることを客観的に把握し、制御すること

子どもが目標に対しての、質や量はどうだったか、集中度はどうだったかなどを思考するようになります。生活習慣や、性格、得手・不得手などの自分そのものを見つめる視点が育つのです。

『「けテぶれ」宿題革命!子どもが自立した学習者に変わる!』は、子どものノートの実例付きで分かりやすい!

桜木きよ先生
ここからは私の感想です!

本書は、実際の子どものノートの実例が多く紹介されていて、分かりやすいです。

本書に掲載されている実例の一部を紹介しますね。

ところどころに事例があり、ノートの事例は8種類以上!

実例だけでなく、けテぶれのやり方や子どもが宿題を忘れたときの対処の仕方など、詳しく書かれていて、学校ですぐに使える一冊です。

また、Twitterでは数多くの先生が実践したので、Twitterでの実践してみたコメントも載っていて分かりやすかったです。

本書にあるTwitterでのコメント例
  • 計画、分析という言葉がクラスの共通言語になることで、ほかの学習、行事、委員会活動などさまざまにつなげていける
  • 「なぜ?」「わからない」というものに対してわかろうとする姿勢が多くの子に見られるようになった

けテぶれ学習法をクラスで進めるときに、「けテぶれにはこんな良いことがあるんだよ!」と、紹介できそうな言葉が多く載っていました。

読んで良かったこと ー 「けテぶれ」宿題革命! ー

桜木きよ先生
私は9年目の小学校教諭です。私自身の経験を話ます。
『けテぶれ」宿題革命!』を読んで良かったこと
  • 宿題の出し方を変えることができた!
  • 「学び方の学び」の大切さに気づくことができた!

宿題は、毎年、どうするか考えます。

4月、担任するクラスの実態に合った宿題の進め方はないか、いつも考えます。

  • 宿題の量は適量か
  • 宿題は難しくないか
  • 宿題は易しすぎないか

クラス全員の子に合った宿題を出すのは、まず無理でしょう。

学力差や家庭環境が違います。特に、習い事。

今の子どもの習い事は多様化しています。英語やプログラミン教室が当たり前になりつつある時代。

そんなときに、この「けテぶれ学習法」での宿題なら、子ども一人ひとりに合った宿題となります。

子どもが、学び方を学ぶ。このスタンスは大賛成です!

勉強の仕方を知らない子は、中学生や高校生になっても苦労するでしょう。

この本を読んで、私の宿題の出し方に、「学び方を学ぶ」というエッセンスが入った瞬間でした。

まとめ:「けテぶれ」宿題革命!を読んで

この本は、子どもが自分に合う学び方を考え、子どもが学びのPDCAを回すことができるようになってほしい。そして、子どもが自立した学習者になるための具体的なノウハウが書かれた一冊。

本書からは、作者の葛原先生は、勉強はやらされてやるものではない、勉強に対するマイナスイメージを取り払いたいという思いが伝わってきます。

子どもが楽しく宿題をすることができる。

子どもが学び方を学び、学習や生活に生かしていく。

そんな子どもを育てたいあなたに届けたい一冊です。

また、葛原先生のブログより、このけテぶれ学習法は、Twitterでフォロワー数1.6万人を超えるさる先生との出会い、協力もあったようです。さる先生の影響力の大きさも感じました。

あわせて読みたい
Twitterで人気! さる先生の本は こちら。

【解説・ネタバレ】さる先生の「全部やろうはバカやろう」のレビュー

私の宿題の出し方に革命を起こしたい!

そんな方は、ぜひお読みください。

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